【インタビュー】中国映画界で活躍する日本人 横山伸治さん(映像ディレクター)

2011/06/2019:07

中国の映画業界で助監督やコーディネーターとして活躍する横山伸治さん(写真右)。

 中国映画界を中心に活動する日本人は俳優を中心に何人かいるが、映画スタッフとして関わっている日本人は少ない。横山伸治さんは、2006年から2008年にかけて中国映画『南京!南京!』(陸川監督)で助監督として参加し、現在は年末に公開予定の張芸謀(チャン・イーモウ)監督最新作『金陵十三釵』(主演:クリスチャン・ベール)で、助監督を務めている。世界屈指の映画市場になりつつあり、勢いのある中国映画界に身を置く数少ない日本人映画人の横山さんに、身を持って感じている中国映画界について話してもらった。(インサイトチャイナ編集部・大塚) 

――中国映画界に監督の陳凱歌(チェン・カイコー)やチャン・イーモウ、人気女優の徐静蕾(シュー・ジンレイ)や趙薇(ヴィッキー・チャオ)といった多くの有名な人材を排出している北京電影学院の出身ですが、どういう経緯で入ったんですか? 

横山伸治(以下、横山):1999年から北京語言大学に語学留学していて、3年目に英語を学びにUCLAに行けるコースでした。元々映画好きでしたし『ハリウッドに近いな』と思っていたのですが、親から『アメリカに行くお金はない』と言われて・・・。それなら北京に残って勉強しようと思ってたところ、友人の前田知恵さん(現在、女優として活躍中)が北京電影学院に入学したと聞いて、私も中国語を学んだ北京で映画を勉強できればと入学の準備を始めました。 

――北京電影学院ではどんなことを学びましたか? 

横山:監督学科では「脚本作成」「演技」「カメラワーク」が授業の3本柱でした。「カメラワーク」では、どういう風に撮るか構図を考え、3~5分の短編作品を撮るといったことをしました。「脚本」も「演技」も始めは短くて単純なものから始め、学年が進むにつれて10分間、20分間と長くなっていきました。授業では各国の映画が教材に取り上げられていましたが、アメリカ、ヨーロッパ、ロシア映画が多かったです。 

――中国映画に以前から興味をもっていましたか? 

横山:全く。1990年代当時の中国映画は泥臭く、ほこりっぽい感じがしてあまり惹かれなかったです。香港映画やカンフー映画にもあまり興味が無く、北京電影学院へ入学が決まった時、一番喜んだのは中国映画好きの母親でした。母親は『紅いコーリャン』『覇王別姫』などが好きで。私は小学生の時に観たS・スピルバーグ監督の『インディー・ジョーンズ 最後の聖戦』がとても好きで、どちらかというと分かり易いハリウッド映画が好きな方です。 

――中国映画が変わったと思ったのはいつ頃ですか? 

横山:チャン・イーモウ監督の『HERO』(2002年)が公開された時。それまで中国の映画館というのはちょっと陰気臭い場所だったんですが、『HERO』で子供からお年寄りまで皆映画館に行列したんです。それから徐々に映画館の雰囲気も変わっていったように思います。(劇的な変化を見て)「チャン・イーモウ監督ってすごいなー」と感じました。『グリーン・デスティニー』(2000年)がアカデミー賞を取っていますが、中国国内における評価や影響力は『HERO』の方が圧倒的でした。

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