ネット資産は相続できる?遺された家族にどう「形見分け」?

2011/11/0305:00

 沈陽に住んでいる王さんは最近、夫の徐さんを交通事故で亡くした。王さんは徐さんのQQメールボックスに保存されているメールや写真を形見にしようと、テンセント(騰訊公司)にパスワードを教えてほしいと問い合わせたが、拒否された。このインターネット時代、多くの人がQQやメールボックス、ミニブログのアカウントを持っている。しかし、自分が死んだら、これらの“ネット遺産”は誰のものになるのだろうか?親族はこの遺産を受け継ぐことができるのか?王さんが今回遭遇した状況は、多くのユーザーの関心の的となっている。(翻訳:IK)

ネット遺産は相続されるべき  【法律家 劉睿平氏】» 他の観点

 “ネット遺産”にはネットユーザーの時間やエネルギー、情熱、そして金銭が注ぎ込まれている。よって、ネット遺産も法律的に認められる個人の財産として、保護され、相続されるべきだ。相続できるのは有形物だけというのは、時代に即していない考え方である。

  また、ネット遺産相続における障害や問題が生じないよう、「相続法」など関連法律を改正し、範囲区分や保存、管理、分割などを明確にするべきだ。

ネット遺産の価値は使用者の死とともに消滅する  【山西大学法学院 李教授】» 他の観点

 法律によってネット遺産を保護するのは現実的でないし、その必要はないと考える。道理は極めて簡単だ。ネット遺産は無形物だからだ。QQやメールボックス、ミニブログなどネット遺産の大部分は特異性が強く、使用者が亡くなった時点で、これらの価値は消えてしまう。

 現行の「物権法」などの法律によると、法律の保護を受ける財産は有形の財産に限られており、ネット遺産などの無形の財産は含まれていない。法律の保護を受けないということは、相続の問題も発生しないということである。

インターネット企業に親族からの相続要求を拒否する権利はない  【コラム作家 楊国棟氏】» 他の観点

 これまでの判例では、ネットゲームのアカウントやQQ番号を盗んだり、他の人のメールボックスに侵入する行為は、窃盗罪やコンピューター系統への不法侵入罪として処罰されている。これは、裁判所がネット遺産の財産価値を認めている証拠である。ネット遺産の所有権は国民個人に属するもので、その親族からの相続要求を拒否する権利はインターネット企業にはない。

 テンセントがネット遺産の相続に反対する理由も理解できないわけではない。ネット遺産もある程度のネット資源を占用するし、ログオフした後は管理コストが省ける。さらに、価値があるネット遺産は譲渡すればそれなりの利益を得ることができる。しかし、ネット遺産が日常生活で重要なものとなってきているため、関係機関は関連する法を整備し、ユーザーの正当な権利と利益を保護するべきだ。

QQアカウントは法律による相続が認められるべき  【市民 楊涛さん】» 他の観点

 QQアカウントは法律によって相続されるべきだ。テンセントによると「ユーザーはQQアカウントの使用権だけを有する」というが、現代社会で物品の所有権と使用権が分かれることはよくあることで、使用権自体に独立した価値がある。土地を例にとると、所有権は国にあり個人にはないが、使用権は個人にある。そして、土地使用権は法律によって相続できる。

 国民がQQアカウントを申請し、長年使用すればそのアカウントの価値は高まる。ユーザーが亡くなるとテンセントがそのアカウントを回収するというのは、国民が本来所有すべき付加価値を奪うことではないだろうか?最高司法機関によって、ネット遺産に対する法律の整備と司法解釈をしてもらいたい。

主な市場指標

2016/08/28 07:05更新

日経平均16360.71-195.24
NYダウ18395.4-53.01
ナスダック総合5218.926.71
上海総合指数3070.311.98
ハンセン指数22909.5494.59
人民元/円0100
ドル/円0100
ユーロ/円0100

今日の天気

2016/04/12 08:00更新

北京晴れ22℃ / 8℃
上海晴れ19℃ / 14℃
広州薄曇り24℃ / 22℃
大連薄曇り16℃ / 7℃
杭州26℃ / 16℃