上海 vol.20 庶民が築いたグルメ街・四牌楼路

2011/12/0514:00

屋台が道路側にせり出しすぎているのでとてもせまい。買った料理を路上に座って食べている人も。

 豫園から方浜中路を歩いて十六舗へ抜けるとき、左手にいつ行ってもギュウギュウの大賑わいの路地がある。四牌楼路である。最近は誰かが上海に来ると必ずここを案内している。豫園の隠れたメインストリートなのだ。

上海蟹もこんなふうに売られている。もうそろそろ食べ納めの時期。

 この路地には、方浜中路から南へ200mほどの範囲に屋台やお惣菜を売る店がぎっちりひしめいている。いちばんにぎやかなのは夕方6時ごろ。平日でも真冬でも満員電車のような混み方で、せまい路地全体に炭火の煙と香ばしい香り、砂鍋の湯気、鉄板で焼かれるクッキーの甘い香りが充満している。串焼き、臭豆腐、麺、鍋の屋台はもちろん、蒸した上海蟹を山のように積んで売っている人もいる。集まっているのは近所の主婦と学校帰りの中学生たちだ。偶然迷い込んで混雑にぼう然となっている旅行者や、シャッターを切りまくっている欧米人にも遭遇する。大昔の呉江路はこんなふうだったかもしれない。整備されたグルメストリートにはない熱気と、雑多でごみごみした雰囲気。外からの客を呼ぶのではなく、地元の人が自分たちのために築いたグルメ街なのである。

 だが、そこに住む人びとにとっては四牌楼路もすでに観光ストリートなのだろう。この路地から東に延びるさらにせまい路地・康家弄には、にぎやかさを避けるように集まっている屋台街もある。ビニールシートを張っただけの屋根の下で晩酌をする地元の老人たちもいる。上海の路地裏はまだまだ奥が深い。

四牌楼路
上海市四牌楼路

【萩原晶子(はぎわら・あきこ)】
埼玉県出身。フリーライター。1999年より上海で暮らす。ガイドブック、日本語フリーペーパー、海外リサーチ、旅サイト、建築専門誌などを手がけつつ、上海のアート事情を観察している。

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