北京のスモッグ、真の原因を探る

2012/01/3014:00

 2011年冬以来、北京ではたびたびスモッグが発生し、大気汚染に対する不安が市民の間に広がった。事実、中国東部の都市、特に珠江デルタ、長江デルタと京津冀(北京、天津、河北)等の人口が密集する過剰排ガス地域において、スモッグは深刻な大気汚染問題である。

自動車排ガス規制の問題点

 現行の大気状況報告において、PM10(直径10マイクロメートル以下の浮遊粒子状物質)は北京の大気中の主要汚染物質とされているが、実際のところ、真の汚染源はこの中の70%を占めるPM2.5(直径2.5マイクロメートル以下の浮遊粒子状物質)であり、この割合は世界平均水準である50%を超えている。

 一般的にPM2.5には3つの発生源がある。それは工業生産、石炭の燃焼、自動車の排ガスである。清華大学の賀克斌教授はこう説明する。「世界的に見ると、多くの大都市における大気汚染は、普通、石炭煙または自動車排ガスのいずれか一つによるものだが、北京の場合は両方に起因する。これは二種複合型汚染と言える」。

 北京では1990年代後半から、基本的に工業汚染源をすべて郊外に移す政策を実施してきた。しかし毎年の経済二桁成長を維持するため、石炭の使用を抑制することは難しい。ここ10年を見ると北京の石炭使用量はいまだ3000万トンを保持しており、削減には至っていない。

 自動車排出ガス規制も問題に直面している。今年、北京の自動車総数は500万台を突破した。賀教授はこう語る。「通行制限はあるものの、依然として北京には毎日200万台あまりの自動車が走っており、渋滞の問題も重なっている。自動車の排ガス中でPM2.5濃度は25-30%を占め、大気中のPM2.5の主な発生源となっている。自動車は人々の生活圏にあるため、比率はそれほど高く見えなくても、人々の健康に直接的な影響を及ぼす。またこの比率は上昇傾向にある」。

 しかし、自動車による大気汚染は決して解決できないものではない。ニューヨークには800万台の自動車があるが、中心地区マンハッタンの大気状況は北京より良好だ。マンハッタンに住む人の多くは、まず車で地下鉄の駅に向かい、車を近くの駐車場に止めて、地下鉄で通勤する。そのため車で直接オフィスに向かう人は少ないのである。これはは北京との大きな習慣の違いである。北京の交通は発展途上であり、バスと地下鉄のアクセスが良くない。この問題は、環境保全部門の力の及ぶ範囲ではないといえるだろう。

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